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2022.9.21

変形

結婚指輪・婚約指輪の知識

結婚指輪は変形する?その原因と変形しづらい結婚指輪の選び方を紹介

一生に一度の結婚指輪。長い年月身に着けるものだからこそ、変形せず何十年先も綺麗な状態を保ちたいですよね。

結婚指輪は硬い金属でできていますが、変形することがあるのでしょうか。もし変形することがある場合、考えられる原因や対処法としてはどんなものがあるのでしょうか。

この記事では、結婚指輪が変形することがあるのか、あるとしたらどのような結婚指輪を選ぶと変形を抑えられるのか、また変形した時の直し方などを紹介します。

結婚指輪は変形する?

結婚指輪は、使っていくうちに傷がついたり変形してしまったりすることがあります。

結婚指輪の素材には、プラチナやゴールドなどの金属が使われます。こういった金属はかたくて壊れにくいイメージがあるかもしれませんが、意外と繊細です。物にぶつかったり力がかかったりすることで変形してしまうのです。

変形すると、指輪を外して再度入れるときに難しくなったり、違和感を感じたり、最悪身に着けられなくなる可能性があります。また身に着けたまま変形してしまうと、外そうと思っても外せず、そのまま放置することで結婚指輪が折れてしまうなどといったこともあります。

変形しやすい結婚指輪とは

壊れた指輪
では、どんな結婚指輪が変形しやすいのでしょうか。ここでは変形しやすい結婚指輪の特徴を紹介します。

純度が高い金属の結婚指輪

結婚指輪で選ばれやすいプラチナやゴールドは、純度が高いほど変形しやすいです。

ジュエリーに使われるプラチナやゴールドは、銀、亜鉛、銅、パラジウムといったほかの金属を混ぜて作られた合金です。これは、プラチナやゴールドの硬度が低く柔らかいという性質を補うためで、ほかの金属の配合率が高くなるほど強度が保たれます。

プラチナの純度はPt900やPt950などと表され、Pt950はプラチナの純度が95%、Pt900は90%となります。ゴールドであれば、純金がK24で、よく知られるK18は金75%に他の金属が25%配合されています。

Pt999やK24などのように純度が高いプラチナやゴールドは価値は高くなりますが、ジュエリーとしては傷つきやすく変形するなどのリスクがあるので注意が必要です。

細い結婚指輪

リング幅が細い結婚指輪も変形しやすくなります。

一般的な結婚指輪の幅は、女性の場合は2mm、男性の場合は3mm程度と言われていて、一般的に2mm前後の結婚指輪が細いリングに分類されます。

ほかのデザインリングや婚約指輪と重ねづけすることを考えて、主張しすぎない細い結婚指輪を選ぶという人もいるかもしれません。

細い結婚指輪は華奢に見えて、手元をほっそり美しく見せるなどメリットがありますが、細い分、変形しやすいことも知っておきましょう。

細い結婚指輪を希望する場合は、強度がある素材を選ぶことをおすすめします。

薄い結婚指輪

リングの厚みが薄いものも変形しやすくなります。

厚みは着け心地に大きく影響を与えるため、慎重に選びたいものです。

指輪は、薄いほどあたりが少なく長時間着けていても違和感が少ない傾向です。普段指輪をしない人は、違和感なく身に着けられる薄い結婚指輪を希望するかもしれません。

ただし、着け心地だけを考えて薄いものを選ぶと耐久性が低くなる可能性があります。ある程度の厚みがあり強度の強いものを選びましょう。

結婚指輪の変形を防ぐためにできること

では、結婚指輪が変形することを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。変形を防ぐための結婚指輪の選び方を紹介します。

指にあったサイズを選ぶ

まず、指にあったサイズの結婚指輪を選びましょう。

結婚指輪は、少し大きめのサイズを選んだ方がいいと考える人もいるかもしれません。結婚指輪は一生身に着けるもので、合わなくなるとリサイズが必要です。

しかし、大きすぎるとものが引っ掛かりやすくなりますし、硬いものに引っ掛けてしまうと指輪が変形する原因になってしまいます。結婚指輪は指にぴったりのサイズを選んでください。

幅や厚みのある指輪を選ぶ

強度を保つことができる幅と厚みのものを選ぶことも大事です。

リング幅は厚いものになると変形しづらくなります。4mmなどは男性に選ばれる傾向ですが、女性が身に着けても問題はなく、ゴージャス感のあるしっかりとした結婚指輪になります。

厚みも、指輪に違和感を感じない程度に厚いものを選ぶのがよいでしょう。厚いものは重厚感や存在感が出ます。

変形しづらい製造方法を選ぶ

頑丈でしっかりとした結婚指輪が欲しい場合は鍛造(たんぞう)という製造方法で作る結婚指輪がおすすめです。

指輪の製造方法は2つあります。金属を熱してつちで打って形を作る鍛造(たんぞう)と、熱した金属を鋳型に流し込んで形を作る鋳造(ちゅうぞう)です。

鍛造は熱した金属をハンマーで叩いたり曲げたりして力を加え、指輪の形に近づけていきます。製造方法が鍛造の結婚指輪は、長く使い続けても変形しにくく、傷もつきにくい傾向です。

結婚指輪が変形しやすいかどうかは製造方法でも異なるため、購入する際に確認してみましょう。

変形しづらい素材を選ぶ

素材によっても変形しやすいもの、しづらいものがあります。素材ごとに変形しづらいものの特徴をまとめました。素材を選ぶ際に参考にしてみてください。

素材 特徴
プラチナ 結婚指輪のプラチナはほかの金属との合金。Pt850〜900の範囲で選ぶとよい。強度と美しさのバランスがいいのはプラチナの含有量が85~90%となるPt850~900。ただし、それよりプラチナが多くなるPt950であっても、配合する金属によってハード化されたプラチナを作っているブランドや工房もあるため確認するとよい。
ゴールド 金は変色やサビに強いが純度が高くなるほど強度が落ちる。K18は金の含有量が約75%の合金。K18やピンクゴールドがよい。ピンクゴールドは銅の比率が高い合金で強度と耐久性がある。なお、金の含有量が約42%のK10は強度はあるが衝撃にあまり強くない。
チタン チタンは耐久性が高く変形や変色の心配がない。また、錆びにくく金属アレルギーを起こしにくい。軽量なためリング幅や厚みがある結婚指輪でもストレスを感じにくい反面、サイズ直しが難しいといった特徴がある。
ジルコニウム ジルコニウムはチタン以上に変形しにくい素材。軽いため重厚感は少ないが、工業製品に使われるほど強くて丈夫。歯のインプラントなどにも使われているため、人に優しい金属と言える。チタンと同じようにサイズ直しが難しい場合がある。

もし結婚指輪が変形してしまったら

指輪の修理
上記で紹介したことに気をつけて結婚指輪を選んでも、変形することがあるかもしれません。その場合はどうしたらいいのでしょうか。ここでは、結婚指輪が変形してしまった場合の対処方法を紹介します。

購入したお店に問い合わせる

傷がついたり変形してしまった場合は、結婚指輪を購入したお店に問い合わせましょう。

婚約指輪や結婚指輪を販売しているお店では、修理を行っていることが多くあります。結婚指輪は一生身に着けるものなので、修理保証のアフターサービスがついていることがほとんどです。

購入したジュエリーショップで修理を受け付けていない場合でも、修理の専門店を紹介してもらえる可能性があるため、まずは購入したジュエリーショップに相談してみてください。

ジュエリー修理専門店に依頼する

結婚指輪を購入したジュエリーショップがアフターサービスを行っていなかったり、アフターサービスの保証期間を過ぎてしまったという場合は、ジュエリーの修理専門店に依頼しましょう。

腕の良い職人のいる修理専門店であれば、歪んで変形してしまった結婚指輪でも元に戻る可能性があります。

なお、修理費用や修理期間は、デザインや素材、また変形の度合いによって変わるためあらかじめ確認しておくと安心です。

結婚指輪が変形した場合の注意点

指輪の修理
結婚指輪が変形してしまった場合の注意点も確認しておきましょう。

無理に自分で直そうとしない

たとえ少しの変形であっても、無理に自分で直すのはおすすめできません。

自分で行うと歪みが大きくなってしまったり、宝石などデザインのパーツが取れてしまうこともあり得ます。変形が元に戻ったとしても傷だらけになってしまう可能性が高いです。

自分で手を加えたことで変形が悪化し、専門店に持っていっても修理が不可能になることも考えられるため、結婚指輪の変形はプロにお任せするのが賢明です。

修理が難しい場合もある

変形の具合や指輪のデザインによっては、専門店でも修理が難しい場合があります。亀裂が入っていたりすると修理が難しく、場合によっては修理が不可能なこともあります。

また、結婚指輪は内側にイニシャルや記念日などを刻印しているデザインも多くありますが、歪みは元にもどせたとしても刻印は薄くなったり消えてしまう場合もあります。

細かく装飾が施されているなど、もともとの結婚指輪のデザインによっては修理ができないケースがあることも知っておきましょう。

少しでも不具合がある場合は、変形がひどくならないうちに購入したジュエリーショップや修理の専門店に相談することをおすすめします。

結婚指輪の買い替えについては以下の記事で解説しています。

結婚指輪は買い替えてもいい?そのメリットや時期、注意点を紹介

結婚指輪を作るなら変形しづらいものを

結婚指輪を手作りする場合は、変形しづらい素材、工法、デザインを意識して作るとよいでしょう。

手作りの結婚指輪であれば、デザインをすべて自分で選ぶことが可能です。素材、リング幅や厚みなどひとつずつ変形しづらいものをしっかり選んでいきましょう。初めてでも職人が丁寧にサポートしてくれるので、変形しづらい結婚指輪にするにはどうしたらいいのか、相談しながら作っていくことができます。

また、指輪の手作り工房は、アフターサービスもしっかりしているところが多いため、傷ついたり変形したりしても安心です。

まとめ

結婚指輪は変形することがあります。購入する際は、素材や製造方法に気をつけて選び、万一変形してしまった場合は、購入店に相談しましょう。

結婚指輪は手作りすることもでき、工房によっては既製品より高品質素材を用意している場合があります。工房スミス札幌店では、プラチナはPt950を標準採用していますが、割り金としてルテニウムを混ぜてハード化しているため、通常の同素材と比べても約1.4倍の硬度に仕上げています。

アフターサービスもしっかりしており、指輪の傷や汚れをとる新品仕上げや、サイズ直しが可能です。修理・リフォーム専門店が併設されているため、結婚指輪が変形してしまってもすぐに相談することができます。購入品以外の修理も受け付けており、指輪の困りごとについてしっかりサポートいたします。

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