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手作り指輪の知識

指輪のサイズ直しにかかる費用や日数と注意点について紹介

結婚指輪や婚約指輪は一生大切にするものですが、指のサイズが変わってしまい、つけられなくなることがあります。この記事では、指輪のサイズ直しにかかる費用や日数、注意点などを詳しく解説します。サイズ直しの可能性や費用を理解することで、長く愛用できる指輪選びに役立ちます。

指輪のサイズ直しにかかる費用

指輪のサイズ直しには、素材やデザインによって費用が大きく異なります。ここでは、素材別の費用相場や、大きくする場合・小さくする場合の違い、地金代の考え方などについて詳しく解説します。

素材別の費用相場

指輪のサイズ直しにかかる費用は、まず素材によって変わってきます。一般的に、プラチナや金などの貴金属は、シルバーよりも高額になる傾向にあります。

プラチナや金の指輪のサイズ直しは、基本料金として3,000円から5,000円程度かかります。これに加えて、サイズを大きくする場合は、1号あたり1,000円から2,000円の地金代が必要です。一方、シルバーの場合は、サイズ直しの基本料金が約2,000円と比較的安価です。

大きくする場合の費用

指輪のサイズを大きくする場合、基本料金に加えて地金代がかかります。これは、サイズを大きくするために必要な貴金属の分だけ追加の料金が発生するためです。

プラチナや金の指輪を1号大きくするには、1,000円から2,000円の地金代が上乗せされます。例えば、3号から4号に直す場合、基本料金3,000円から5,000円に、地金代1,000円から2,000円が加算されることになります。

小さくする場合の費用

指輪のサイズを小さくする場合は、地金代はかかりません。小さくする分の貴金属は削り取られるだけなので、追加の材料費は発生しないためです。

ただし、基本料金は大きくする場合と同じです。プラチナや金の指輪のサイズダウンは3,000円から5,000円、シルバーは2,000円から3,000円が相場となります。

地金代の考え方

サイズ直しにかかる地金代は、貴金属の時価に応じて変動します。つまり、金やプラチナの相場が高騰すれば、サイズ直しにかかる費用も上がる可能性があるということです。

また、地金代は号数に比例します。例えば、プラチナの指輪を1号大きくする場合の地金代が1,500円だとすると、2号分では3,000円、3号分では4,500円といった具合に増えていきます。

複雑なデザインや石付きの場合の費用

指輪のデザインが複雑だったり、石が付いていたりする場合、サイズ直しにかかる費用は高くなる傾向にあります。特に、エタニティリングのように全周に石が留められているデザインは、サイズ直しが非常に難しいとされています。

また、デザインによっては、サイズ直しができない場合もあります。事前に、宝石店や工房に相談して可能かどうかを確認しておくことが大切です。複雑なデザインの指輪は、サイズ直し料金も割高になる傾向にあるため、注意が必要です。

サイズ直しに必要な日数

一般的なサイズ直しの所要日数

指輪のサイズ直しに要する期間は、一般的に2週間から3週間ほどが相場とされています。このサイズ直し期間は、宝石店や工房によって若干の差異はあるものの、ほとんどの場合、この範囲内で完了するでしょう。

サイズ直しの工程には、指輪のデザインや素材によって異なる専門的な技術が要求されます。例えば、指輪を大きくする場合、溶接や打ち延ばしなどの技法が用いられ、小さくする場合は切断と再接合が行われます。これらの工程に加え、仕上げや研磨なども丁寧に行われるため、一定の日数を要することになります。

繁忙期における日数の変動

しかしながら、繁忙期においては、サイズ直しに必要な日数が変動する可能性があることを認識しておく必要があります。特に、クリスマスやバレンタインデー、ホワイトデーなどのイベント時期は、多くの人が指輪の購入やサイズ直しを検討するため、宝石店や工房は通常よりも混雑します。

繁忙期においては、通常の2倍から3倍の期間を要する場合もあるため、余裕を持ったスケジュール設定が不可欠です。イベントに間に合わせたい場合は、少なくとも1ヶ月前には依頼を行うことをおすすめします。

余裕を持ったスケジュール設定の重要性

サイズ直しを依頼する際は、納期に余裕を持つことが重要です。特別な日や記念日に間に合わせたい場合は、少なくとも1ヶ月前には依頼することをおすすめします。

万が一、サイズ直しに想定以上の時間がかかったり、仕上がりに満足できない場合のことも考慮し、余裕を持ったスケジュールを設定しましょう。時間的な余裕があれば、修正や再調整にも対応できます。あわてて依頼するのではなく、計画的に進めることが肝要です。

急ぎのサイズ直しへの対応可能性

緊急でサイズ直しが必要な場合、一部の宝石店や工房では対応が可能なことがあります。しかし、急ぎの依頼は割増料金が発生する場合が多く、また、すべての店舗で対応できるわけではありません。

緊急のサイズ直しが必要な場合は、事前に店舗へ相談し、可能な限り柔軟に対応してもらうことをおすすめします。ただし、デザインや素材によっては、急ぎの対応が難しいケースもあるため、早めの相談と依頼が肝要です。

サイズ直しが難しい指輪のタイプ

指輪のサイズ直しは、デザインや素材によっては難しい場合があります。ここでは、サイズ直しが困難な指輪のタイプについて詳しく説明します。

表面に複雑な模様がある指輪

指輪の表面全体に複雑な模様が施されている場合、サイズ直しが難しくなります。サイズを変更する際には、指輪の一部を切り取ったり、つなぎ目を作ったりする必要があるため、模様の連続性が失われてしまう可能性が高いのです。

特に、レーザー彫刻や繊細な手彫りの模様は、サイズ直しによって大きく変化してしまうことがあります。模様の一部が欠けたり、つなぎ目で不自然になったりすることで、指輪のデザイン性が損なわれてしまうのです。

石がたくさん入っているデザイン

石がたくさん入った指輪、特にエタニティリングは、サイズ直しが非常に困難です。エタニティリングは、指輪の周囲全体にダイヤモンドなどの宝石が留められているデザインで、つなぎ目がないのが特徴です。

サイズ直しのために指輪の一部を切り取ると、石の留め方が変わってしまい、宝石が取れやすくなってしまう危険性があります。また、切り取った部分につなぎ目ができるため、デザインの美しさが損なわれてしまいます。

極端なサイズ変更が必要な場合

指輪のサイズを大幅に変更する必要がある場合、サイズ直しが不可能なこともあります。指輪の素材や構造によっては、無理に引き伸ばしたり縮めたりすることで、指輪自体が壊れてしまう危険性があるのです。

一般的に、2号以上のサイズ変更は難しいと言われています。極端なサイズ直しが必要な場合は、指輪を作り直すことを検討する必要があるでしょう。

素材の特性による制約

指輪の素材によっては、サイズ直しが困難な場合があります。例えば、チタンは硬くて加工が難しい素材であるため、サイズ直しには特殊な技術と設備が必要です。

また、ゴールドやプラチナなどの貴金属は、何度もサイズ直しを繰り返すと素材が脆くなってしまうこともあります。素材の特性を理解し、適切なサイズ直しの方法を選ぶことが大切です。

サイズ直し時の注意点

結婚指輪や婚約指輪のサイズ直しを検討する際、いくつかの注意点を把握しておくことが肝要です。サイズ直しは指輪の仕上がりや品質に影響を及ぼす可能性があるため、慎重に判断する必要があります。

刻印が削れる可能性

指輪の内側に施された刻印は、サイズ直しの過程で削れてしまう恐れがあります。特に大幅なサイズ変更を行う場合、刻印が完全に消えてしまうこともあり得ます。

刻印の再施工が可能な場合もありますが、元の位置と同じにはならないかもしれません。また、追加の費用が発生する点にも留意が必要です。

強度が低下するリスク

指輪のサイズを大きくする際、素材を追加して繋ぎ合わせる必要があります。この継ぎ目の部分は、元の指輪よりも強度が低下するリスクが伴います。

継ぎ目の強度は、職人の技術力に大きく左右されます。熟練した職人に依頼することで、リスクを最小限に抑えることが可能です。

仕上がりに影響する要因

指輪のサイズ直しは、様々な要因によって仕上がりの質が変わってきます。素材の種類、デザインの複雑さ、サイズ変更の幅などが、仕上がりに大きな影響を与えます。

繊細なデザインの指輪や、石が多数セッティングされているエタニティリングは、サイズ直しが難しいケースもあります。事前に専門家に相談し、可能性を確認しておくことが賢明です。

素材ごとの留意事項

指輪の素材によって、サイズ直しの難易度や注意点は異なります。プラチナや金は比較的サイズ直しがしやすい素材ですが、チタンやタングステンは加工が難しいとされています。

また、シルバーは柔らかい素材のため、サイズ直し後の歪みや強度低下に注意が必要です。素材特性を理解した上で、適切な方法でサイズ直しを行うことが重要です。

デザインの維持と変化

サイズ直しは、指輪のデザインにも影響を及ぼします。幅広のリングを大きくする場合、幅が狭くなる恐れがあります。逆に小さくする場合は、幅が広がることもあります。

また、曲線的なデザインの指輪は、サイズ直し後に歪みが生じる可能性があります。デザインの特徴を損なわないよう、熟練した職人の技術が求められます。

指輪選びのポイント

購入時のサイズ選びの重要性

指輪を購入する際、自分の指にぴったりとフィットするサイズを選ぶことが非常に重要です。指輪のサイズが合っていないと、着け心地が悪くなったり、指輪が外れてしまったりする可能性があります。

特に結婚指輪や婚約指輪は、長期的に着用するものですから、購入時のサイズ選びにはより一層の注意を払う必要があります。指のサイズは、季節や体調によって微妙に変化することがあるので、複数回測定して平均的なサイズを選ぶことをおすすめします。

将来的なサイズ変更の可能性を考慮

指輪を購入する際は、将来的なサイズ変更の可能性も考慮に入れておく必要があります。年齢とともに指のサイズが変わることは珍しくありません。

妊娠や出産を経験する女性の場合、一時的に指が太くなることがあります。また、加齢によって関節が大きくなり、指輪のサイズが合わなくなるケースもあります。このような将来的な変化を見据えて、サイズ直しが可能な素材やデザインを選ぶことが賢明です。

サイズ直し不可の素材・デザインの理解

しかし、すべての指輪がサイズ直しに対応しているわけではありません。特定の素材やデザインの指輪は、サイズ直しが難しいか、不可能な場合があります。

例えば、全面に模様が施されている指輪や、石がぐるりと一周している「エタニティリング」は、サイズ直しが非常に困難です。チタンや樹脂などの素材も、サイズ直しに向いていません。このような指輪を選ぶ場合は、購入時のサイズ選びにさらなる注意が必要不可欠です。

サイズ直しを回避する方法

結婚指輪や婚約指輪のサイズ直しには、一定の費用と時間がかかります。しかし、サイズ直しを回避する方法もいくつかあります。ここでは、そのような方法について詳しく見ていきましょう。

オーダーメイドで自分サイズの指輪を作る

最も確実なサイズ直し回避策は、最初から自分の指のサイズに合わせてオーダーメイドで指輪を作ることです。熟練した職人が、お客様の指のサイズを正確に測定し、ぴったりとフィットする指輪を制作いたします。

オーダーメイドの指輪は、既製品よりも若干高価になる傾向がありますが、サイズ直しの手間とコストを考えれば、長期的には経済的といえるでしょう。また、自分だけのオリジナルデザインを実現できるという大きな利点もあります。

サイズ調整可能なデザインの選択

指輪のデザインによっては、ある程度のサイズ調整が可能なものがあります。例えば、一部に隙間のあるデザインや、複数のパーツで構成されているデザインなどです。

このようなデザインの指輪であれば、多少の体重変動や指のむくみによるサイズ変化にも対応しやすくなります。購入時にサイズ調整の可能性について確認しておくことをおすすめします。

リングゲージでの慎重なサイズ確認

指輪選びの際には、必ずリングゲージを使って自分の指のサイズを正確に測定することが重要です。しかし、一度の測定だけでは不十分な場合もあります。

体調や気温などによって指のサイズは変動するため、複数回、できれば異なる日に測定して平均値を出すのが理想的です。また、指輪をはめる位置によってもサイズが異なるので、実際に着用する位置で測定するようにしましょう。

体調や季節変動を見越したサイズ選定

指のサイズは、体調や季節によって変動するものです。特に夏場は、気温の上昇に伴って指が膨張しがちです。逆に冬場は、寒さで指が収縮する傾向にあります。

このような変動を考慮して、年間を通して無理なく着用できるサイズを選ぶことが賢明だといえます。少し大きめのサイズを選び、必要に応じてリングサイザーを使うのも一つの方法です。

まとめ

指輪のサイズ直しには、素材やデザインによって異なる費用と日数がかかります。プラチナや金の指輪は、大きくする場合3,000円から5,000円に加え1号あたり1,000円から2,000円の地金代、小さくする場合は3,000円から5,000円が相場です。サイズ直しには通常2から3週間を要しますが、繁忙期はさらに時間がかかる可能性があります。

一方で、表面に複雑な模様がある指輪や石が多数セッティングされたエタニティリングなど、サイズ直しが難しいデザインもあります。また、サイズ直しによって刻印が削られたり、強度が低下するリスクにも注意が必要です。

購入時には、自身の指にフィットするサイズを慎重に選び、将来的なサイズ変更の可能性も考慮することが大切です。オーダーメイドで自分サイズの指輪を作ったり、サイズ調整可能なデザインを選んだりするのも一つの方法でしょう。体調や季節変動を見越して、年間を通して無理なく着用できるサイズを選ぶのも賢明です。「工房Smith札幌店」では自分たちの理想のセットリングを手作りすることができ、作り上げる工程も楽しめます。お二人で素材やデザインにこだわって、理想のセットリングをオーダー・手づくりできるので、ぜひ一度お気軽に足を運んでみてください。

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