2025.06.23
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結婚指輪・婚約指輪の知識
マリッジリング（結婚指輪）は、結婚の印であるとともに、夫婦の絆を身近に感じられる大切なものです。
結婚に関係がある「婚約指輪（エンゲージリング）」との違いはご存知でしょうか？
ここではマリッジリングについて、混同されやすいエンゲージリングとの違いだけでなく、マリッジリングの起源や、価格の相場や好まれるデザインなどについて詳しく解説していきます。
マリッジリングとエンゲージリングには、それぞれ異なる役割と意味合いがあります。
マリッジリングは夫婦の証として男女が日常的に身に着けるリングで、お互いの絆を感じながら結婚していることを周囲に示す役割も担っています。
一方、エンゲージリングはプロポーズの際に男性から女性へ贈られる婚約の証となる指輪で、一般的に女性のみが身に着けます。豪華な宝石があしらわれたデザインが多く、日常使いよりも特別な日に着用されることが多いです。
結婚で必要とされる指輪は、マリッジリングとエンゲージリングリングです。
「マリッジリングとは」結婚の証として夫婦が身に着ける指輪を指し、「結婚指輪」とも呼ばれます。お互いの愛を誓い合う指輪交換の際に用いられる指輪であり、その意味から夫婦になった証として、普段使いできるよう男女ともに日常的に身に着けることが多いです。
一般的には定番のお揃いのデザインが多く、男性でもつけやすいシンプルなものが好まれます。中には、個性的で華やかなエンゲージリングと重ねてつけ、おしゃれを楽しむ方もいらっしゃいます。
エンゲージリングは「婚約指輪」を指し、その正式名称は「エンゲージメントリング」です。婚約の証として、男性から女性に贈られる指輪で、一般的にはプロポーズの際に贈られることが多いでしょう。
エンゲージリングは女性のみが身に着けるリングで、結婚指輪と異なり、ダイヤモンドが際立つ華やかなデザインが一般的です。婚約期間中はもちろん、結婚後も特別な日や普段使いとして着用されることもあります。
円いリングの形は「永遠に途切れることのない愛情」を象徴し、ダイヤモンドの硬さから「固い絆」や「永遠に続く愛」を意味するとされています。また、左手の薬指にエンゲージリングを着けるのは、古代エジプトにおいてその指が心臓とつながっていると考えられていたためと言われています。
マリッジリング（結婚指輪）についてさらに詳しくご紹介します。
結婚指輪の歴史は古く、その由来には諸説あります。
一説によると、古代エジプト時代にはすでに、円形が「永遠」を意味する象徴として指輪が使われていたとされています。当初は麻の紐などが素材でしたが、耐久性を求めて獣の革や骨、象牙へと変化していきました。
古代ローマ時代に入ると、鉄製の指輪が用いられるようになり、プロメテウスの神話に由来するとも言われています。9世紀には、当時のローマ教皇ニコラウス1世が結婚の証として指輪交換を行ったことが、マリッジリングの起源とされています。 11世紀のヨーロッパでは、指輪交換の際に男性は鉄の指輪を、女性は金の指輪を贈り合う習慣がありました。13世紀頃には結婚指輪の交換は、結婚式における一般的な文化として定着したとされています。
日本に結婚指輪の文化が伝わったのは明治時代で、植田商店が1904年（明治37年）に初の結婚指輪広告を掲載して以降、徐々に広まっていきました。しかし、一般的に普及し、夫婦の定番となるのは戦後の高度経済成長期に入ってからだと言われています。
指輪が持つ円形は、始まりも終わりもないことから「永遠に途切れることのない愛情」の象徴とされています。婚約指輪には「永遠の愛」を約束する意味が込められ、結婚指輪には「永遠の絆」を結ぶ意味があるのです。
また、結婚式で行われる指輪交換は、夫婦として共に歩む誓いを交わす大切な儀式でもあります。さらに、オリジナルデザインの指輪を選べば、夫婦の特別な想いや、二人だけに通じる意味をモチーフや宝石に込めることが可能です。これにより、よりパーソナルな「夫婦の証」となるでしょう。
マリッジリングは、夫婦が日常的に身に着ける「結婚の証」となる指輪を指します。着用に関して厳密なルールはありませんが、TPOに合わせた配慮が大切です。例えば、お葬式やお通夜ではシンプルなデザインであれば問題ないとされていますが、華やかなデザインの場合は外すことがマナーとされています。
結婚指輪を普段使いする上で、着け心地の良さや年齢・性別に関係なく身に着けられるシンプルなデザインが定番として好まれる傾向にあります。デザインの種類には、ストレート、ウェーブライン、V字、幅広などがあり、それぞれの特徴から自分たちに合ったものを選ぶことが重要です。費用負担についても決まりはなく、夫婦で話し合い、納得のいく形で決めることが最も大切です。
結婚指輪は常に左手の薬指に身に着けることが一般的ですが、普段使いするかどうかは人によって異なります。
リクルート・ブライダル総研の調査によると、結婚3年以下の夫婦では約84％が「よく着けている」または「たまに着けている」と回答しています。これは「結婚式でつけたまま外したことがない」「信頼感が増す」「紛失が怖い」といった理由によるものです。
一方で、約16％の人は「着けていない」と回答しており、その理由としては「仕事上の都合」「アレルギー」「サイズが合わない」など、現実的な問題が多いようです。マリッジリングは夫婦の絆の象徴ですが、着用頻度は個々のライフスタイルや状況に合わせて決めることが大切です。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、マリッジリングの相場はペアで平均28.1万円です。これは、指輪に使われる素材や宝石の有無、デザインによって変動します。男女別に見ると、夫側が平均12.9万円、妻側が平均15.1万円となっており、妻側のリングに宝石が飾られることが多い傾向が価格差に影響していると考えられます。購入価格帯で最も多いのは20万円から25万円未満です。
一方、エンゲージリングの相場は、同調査で平均38.2万円でした。 別の調査では平均40.4万円という結果も出ており、品質やカラット数にこだわることで価格が上がります。 婚約指輪は20万円から35万円の価格帯が最も多く、特に20万円台の予算を想定している人が多い傾向にあります。
年代別に見ると、婚約指輪は年代が上がるにつれて平均価格も上昇する傾向が見られます。これは、年齢を重ねるごとに金銭的な余裕が生まれ、ダイヤモンドの品質や大きさにこだわる人が増えるためと考えられます。
マリッジリングとエンゲージリングは重ね付けして着用することが可能です。海外では古くから婚約指輪と結婚指輪を重ねてつける習慣があります。重ね付けを前提にデザインされた「セットリング」も多く販売されており、統一感のあるコーディネートが楽しめます。
特に婚約指輪はダイヤモンドなどの宝石がセットされているデザインが多いため、シンプルなデザインのマリッジリングに華やかさをプラスできます。重ね付けによって手元が華やかになるため、普段使いはもちろん、特別な日のおしゃれにも適しています。
マリッジリングとエンゲージリングの重ね付けは、一般的に左手の薬指に行います。結婚の証であるマリッジリングを先に着用し、その上に婚約の証であるエンゲージリングを重ねるのが伝統的な方法です。この順番には、「永遠の愛をロックする」というロマンチックな意味合いが込められています。また、結婚式で行うエンゲージカバーセレモニーでも、この順番で指輪を重ねるのが一般的です。
エンゲージリングは華やかなデザインが多いため、重ね付けをする際はTPO（時と場所、場合）を考慮し、マナーを守ることが大切です。結婚式やパーティー、お子様の入学式や卒業式などのフォーマルな場では、重ね付けが華やかさを添え、手元を美しく演出してくれます。
しかし、お葬式や職場など、アクセサリーの着用に制限がある場合は、エンゲージリングの着用を控える方が良いでしょう。普段使いとして重ね付けを楽しみたい場合は、シンプルなデザインや、アームの形状、素材、色味を考慮して選ぶと、より統一感のあるコーディネートが可能です。
本記事では、結婚指輪（マリッジリング）の起源や、婚約指輪（エンゲージリング）との違い、価格相場など、多岐にわたる情報をご紹介しました。マリッジリングは「結婚」や「結婚生活」を意味し、夫婦の証として日常的に身に着けるリングです。英語では「wedding ring」や「wedding band」と呼ばれ、日本の「マリッジリング」は和製英語にあたります。結婚指輪の歴史は9世紀の古代ローマ時代に始まり、指輪の円い形は「永遠に途切れることのない愛情」を象徴しています。
普段使いすることを想定して、シンプルで長く愛用できる定番のデザインを選ぶ人が多いですが、最近では和風のテイストを取り入れたり、個性的で人とは違うデザインを選ぶ夫婦も増えています。また、海外の有名ブランドも人気を集めています。万が一、指輪をなくしてしまった場合は、まずは落ち着いて探し、見つからない場合はセカンドマリッジリングとして新調することも検討できます。夫婦にとって大切な意味を持つマリッジリングを、ぜひ時間をかけてお選びください。
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