結婚指輪のセミオーダーとは？既製品やフルオーダーとの違いや費用を紹介

結婚指輪を購入しようとしている人の中には、セミオーダーに興味を持っている人もいるかもしれません。結婚指輪は既製品を購入するだけでなく、セミオーダーやフルオーダーなどのオーダーメイドで注文することもできます。

では、セミオーダーとはどのようなもので、どんなメリットがあるのでしょうか。ここでは、その意味や既製品・フルオーダーとの違い、メリットなどを紹介します。

結婚指輪のセミオーダーとは

まずはセミオーダーの意味や、どれくらいの人に選ばれているのかを解説します。

セミオーダーの意味

セミオーダーとは、お店であらかじめ用意されている指輪やデザインにアレンジを加えて結婚指輪を注文する方法です。

結婚指輪の素材や宝石、アームの形状、仕上げ方法などをショップで用意されている選択肢の中から選べるので、既製品よりもデザインの自由度が高いという利点があります。

デザインの組み合わせは無数にあり、ある程度オリジナルな結婚指輪を作ることができます。そのため、「既製品よりもオリジナリティのある結婚指輪が欲しい」「少しだけデザインにこだわりたい」という人には、セミオーダーが向いているといえるでしょう。

セミオーダーは人気？

セミオーダーの結婚指輪は、どれくらいの人に選ばれているのでしょうか。

ゼクシィの結婚トレンド調査 2021によると、結婚指輪を購入した人が選んだ指輪の種類は以下の通りです。

• フルオーダー品：8.5％
• セミオーダー品：27.0％
• 既製品：57.7％

既製品を選んでいる人が最も多いですが、次に人気なのがセミオーダーの結婚指輪です。フルオーダー品を選んでいる人は8.5％にとどまっており、オーダーメイドのなかではセミオーダーのほうが人気であることがわかります。

結婚指輪をセミオーダーにするかどうかを悩んでいる場合は、セミオーダーのメリットとデメリットについて理解しておきましょう。

セミオーダーの結婚指輪のメリット

結婚指輪のセミオーダーには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

オリジナルの指輪を作りやすい

結婚指輪をセミオーダーすることで、オリジナリティのある結婚指輪が手軽に手に入ります。

というのも、セミオーダーではあらかじめ用意されているデザインを組み合わせて作るので、手間をかけずに個性を出せるからです。また、フルオーダーのようにショップのデザイナーと打ち合わせしながら、イチからデザインを考える必要もありません。

時間や手間をかけずにオリジナルの結婚指輪を手に入れたいという人には、セミオーダーが向いているでしょう。

リーズナブル

セミオーダーの結婚指輪を購入することで、費用を抑えられる可能性があります。セミオーダーでは、あらかじめ用意されているデザインの中から選ぶのでデザインフィーなどがかからず、フルオーダーや既製品よりもリーズナブルとなる傾向にあります。

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2021」によると、注文方法別の結婚指輪2本の購入金額は以下の通りです。

フルオーダー	30.7万円
セミオーダー	26.2万円
既製品	28.1万円

このように、フルオーダーや既製品と比べると2本で2～4万円ほど価格を抑えられる可能性があります。

予算にあった結婚指輪を選びやすい

結婚指輪のセミオーダーでは、予算にあった指輪を選びやすいというのもメリットです。

セミオーダーでは、あらかじめ決めた予算の範囲内で素材やダイヤモンドなどを選ぶことができます。例えば、予算を抑えたい場合はリーズナブルな素材を使ったシンプルなデザインにする、余裕がある場合はダイヤモンドを豪華にあしらうなどが可能です。

既製品やフルオーダーの場合、気に入った結婚指輪があったとしてもデザインや入っている宝石などによって予算を大きく上回ってしまうことがあります。予算がオーバーするのを避けたいという場合には、セミオーダーで注文するのがよいかもしれません。

セミオーダーの結婚指輪のデメリット

結婚指輪のセミオーダーには様々なメリットがあるものの、いくつかデメリットもあります。注文してから後悔しないためにも、以下のデメリットを知っておきましょう。

選べるデザインに制限がある

セミオーダーの結婚指輪を購入する場合、選べるデザインに制限があるので注意しましょう。というのも、セミオーダーではショップで用意されている選択肢の中からデザインを選ぶことになるからです。

購入するお店によっては好みのデザインを選べなかったり、希望している宝石を入れられなかったりする可能性があります。

そのため、デザインにこだわって世界にひとつだけの結婚指輪が欲しという人にとっては、セミオーダーは物足りなく感じるかもしれません。

時間がかかる

結婚指輪をセミオーダーする場合、手に入るまでに時間がかかる可能性があります。セミオーダーでは、注文してから結婚指輪を作ることになるので受け取れるまでに時間がかかってしまうのです。

結婚指輪をセミオーダーする場合の納期は2週間～1ヶ月半ほどですが、複雑なデザインの場合は3ヶ月ほどかかることもあります。そのため、早めに結婚指輪が欲しいという人には向かないかもしれません。

できるだけ早く結婚指輪が欲しいという場合は、最短で即日に受け取れる既製品や手作りなどの方法も検討するのがよいでしょう。

セミオーダーの結婚指輪で選べるポイント

セミオーダーの結婚指輪では、どのようなポイントを選べるのでしょうか。選べるポイントはショップによって様々ですが、多くの場合は以下のような要素を選ぶことができます。

アーム

結婚指輪のセミオーダーでは、アームの素材や形状を選べます。

素材の種類としては、プラチナやゴールドなどがあります。プラチナは結婚指輪として定番の素材ですが、希少性が高いためゴールド系の素材よりも高価となる傾向にあります。

ゴールドは華やかかつおしゃれな印象となる素材で、イエローゴールドやシャンパンゴールド、ピンクゴールドなどカラーバリエーションが豊富です。

アーム形状の種類には、シンプルなストレートやハートのような形のV字、ひねりが入ったウェーブなどがあります。

プラチナとゴールドの違いについては以下の記事で詳しく解説しています。

札幌で結婚指輪選び！プラチナとゴールドどちらを選ぶ？素材や色の特徴について解説

宝石

結婚指輪のセミオーダーでは、埋め込む宝石も選べます。指輪に入れられる宝石としては、ダイヤモンドやカラーダイヤ、誕生石などがあります。

宝石の種類だけでなく大きさも選べるので、手軽に個性を出すことができます。個性的な結婚指輪にしたい場合や手元を綺麗に見せたいという場合には、ダイヤモンドなどの宝石をあしらうのもよいかもしれません。

幅

結婚指輪のセミオーダーでは、指輪の幅を選んで太さ・細さを調整することもできます。

結婚指輪の幅は2mm～5mmなどから選ぶことが多いです。幅の広さによって着け心地などが異なります。

例えば太めの幅の場合、指に触れる面積が広い分ストレスに感じる可能性があります。一方で細めの幅は着け心地が軽く、違和感を覚えにくいです。

また、幅が広いほど使用する貴金属の量が多くなり価格が高くなる傾向にあるため、費用を抑えたい場合は細めの幅がよいかもしれません。

仕上げ

セミオーダーでは、結婚指輪の表面の仕上げ方法も選べます。ショップによって選べる仕上げ方法は異なりますが、以下などがあります。

仕上げ方法	特徴
鏡面	表面をピカピカに磨き上げる方法。鏡のように光を反射するような輝きで、高級感がある。
つや消し	指輪の表面をマットに仕上げる方法。目立ちすぎず落ち着いた印象となり、傷が目立ちにくい。

ここまで、セミオーダーの結婚指輪で選べるポイントを紹介しましたが、セミオーダーは選べるポイントが少ない傾向にあります。より多くのポイントを選べる方法としては、フルオーダーメイドや手作りといった方法があります。

セミオーダーよりもデザインが自由な手作り指輪

結婚指輪はセミオーダーの結婚指輪よりも自由にデザインできる方法としては、自分たちで手作りするという方法があります。ここでは、手作り結婚指輪について解説します。

手作り結婚指輪とは

手作り結婚指輪とは、指輪作りの専門工房で自分たちの手を用いて結婚指輪を作り上げるものです。

手作りの結婚指輪はセミオーダーと比べてデザインの自由度が高いという特徴があります。デザインは自分たちでイチから決めることができますし、工房の指輪職人に相談することも可能です。

手作り結婚指輪は、既製品やオーダーメイドと変わらない品質の指輪を作れるうえに、費用がリーズナブルとなる傾向にあります。ショップで販売されている指輪と同等かそれ以上の質の素材・宝石を使用でき、ブランドフィーやデザインフィーがないため高額になりにくいです。

さらに、夫婦2人で結婚指輪を手作りするという思い出もできますし、作った指輪は最短で作ったその日に持ち帰ることができます。手作り結婚指輪は、オーダーメイドよりもリーズナブルで納期が短いため、費用を抑えたい人や早めに結婚指輪が欲しいという人などにおすすめです。

手作り結婚指輪で選べるデザイン

手作り結婚指輪では、セミオーダーよりも豊富なデザインを選ぶことができます。手作りするお店によって選べるデザインは異なりますが、選べる要素やデザインには以下などがあります。

貴金属	プラチナ、イエローゴールド、シャンパンゴールド、ピンクゴールド、チタン、ジルコニウム
幅	2mm～5mm
宝石	ダイヤモンド、誕生石カラーダイヤモンド（ブルー・イエロー・ブラック・イエロー・ブラウンなど）
石留め	彫り留め、ななこ留め、ドイツ留め、ミル打ち留め、チョコ留め
刻印	イニシャル、記念日、イラスト、手書きのモチーフ、ハワイアン柄
仕上げ	鏡面、つや消し、スターダスト、ハンマー

このように、セミオーダーと比べて手作りでは様々なポイントをカスタマイズできます。デザインにこだわりたい人や世界にひとつだけの結婚指輪が欲しいという人は、手作りも検討してみましょう。

まとめ

セミオーダーでは手軽に個性的な結婚指輪が手に入りますし、フルオーダーと比べてリーズナブルとなる傾向にあります。ただ、選べるデザインに制限がありますし、既製品や手作りよりも完成までに時間がかかることもあるので注意しましょう。

工房スミス札幌店では、世界にひとつだけのオリジナルデザインの結婚指輪を手作りできます。熟練の指輪職人がマンツーマンでサポートするので、初めて手作りするという人でも安心です。

手作りはもちろん結婚指輪のオーダーメイドにも対応しているので、結婚指輪をお探しの方はぜひ一度ご相談ください。

なお、オリジナルの結婚指輪の作り方は以下で詳しく解説しています。

オリジナルの結婚指輪を手に入れるには？作り方やデザイン例を紹介