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婚約指輪(エンゲージリング)の価格帯・予算ガイド【20代・30代向け】人気ハイブランドなど徹底解説

公開日：2025年8月7日

婚約指輪は、お二人の愛の証として一生を共にする大切なものです。20代から30代のカップルにとって、どのくらいの価格帯の指輪を選べば良いのか、予算をどのように設定すれば良いのか悩むことも多いでしょう。

この記事では、婚約指輪の価格相場や年代別の予算、人気のブランド、そして具体的な選び方について詳しく解説します。最新のランキング情報も交えながら、お二人にぴったりの婚約指輪を見つけるためのヒントをご紹介します。

婚約指輪の価格相場

婚約指輪の価格はデザインや素材、ダイヤモンドの品質などによって大きく変動します。ここでは婚約指輪の平均価格とその内訳、年代別の購入額、そして価格を決める要素について詳しく解説します。

平均購入価格とその内訳

婚約指輪の平均購入価格は、「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」によると39万円です。マイナビウエディングの調査では42.3万円という結果が出ており、約40万円前後が現在の価格相場といえるでしょう。

価格帯別に見ると、20万円から50万円未満の中間価格帯が全体の過半数を占めています。特に20万円から30万円未満、30万円から40万円未満がそれぞれ約21.4%と多く選ばれています。婚約指輪は、地金部分とダイヤモンドで構成されることが多く、平均価格40万円の内訳としては、地金部分が17万円、ダイヤモンドが20万円程度が目安とされています。また、20万円以上の婚約指輪を選んでいる人が全体の7割以上を占めることからも、多くの方が質の良い指輪を求めていることが分かります。

婚約指輪は一生ものの記念品であるため、相応の値段をかけて選びたいと考える傾向があるようです。しかし、100万円以上の高価格帯の指輪を選んだ人も約9.8%存在し、大きめの質の良いダイヤモンドや海外ブランドを選ぶ場合にこの価格帯になることがあります。婚約指輪の値段は、お二人の希望や価値観に合わせて柔軟に検討することが大切です。

年代別の購入額

婚約指輪の購入額は年代によっても傾向が見られます。

マイナビウエディングの2024年の調査によると、20代の婚約指輪の平均購入金額は42.3万円です。一方、ゼクシィ結婚トレンド調査2024では、20代の平均購入価格は38万4,000円、30代の平均購入価格は39万円と、30代の方がわずかに高い結果が出ています。20代では、社会人になって間もないため予算が限られることもありますが、一生に一度の婚約指輪だからこそ奮発したいと考える方も少なくありません。この価格帯では、シンプルで上品なデザインのプラチナリングや、ダイヤモンドの質にこだわった指輪を選ぶことができます。

一方、30代の婚約指輪の平均購入価格は30万円から50万円以上が一般的です。30代になると経済的な余裕が生まれる傾向があり、質の高いダイヤモンドや特別なデザインを求める傾向が強まります。ゼクシィ結婚トレンド調査2023によると、30代の平均価格は39万5000円と20代と大きな差はありませんが、30～34歳では平均52万4000円、35歳以上ではボリュームゾーンが40万円～50万円未満と、年代が上がるにつれて購入額が高くなる傾向が見られます。30代は、デザインや石の品質、ブランドにバリエーションを求める方が多く、特別な一品を手に入れたいと考える傾向にあります。結婚に対する意識も高まり、婚約指輪は一生の宝物となるため、じっくりと選びたいと考える方が多いのが特徴です。

婚約指輪の価値を決める要素

婚約指輪の価格は、主に「ダイヤモンドの品質」「リングの素材と量」「細工の精巧さ」の3つの要素によって決まります。

最も価格に影響を与えるのはダイヤモンドであり、その品質は「4C」という国際的な評価基準で決定されます。4Cとは、カラット（Carat:重さ）、カラー（Color:色）、クラリティ（Clarity:透明度）、カット（Cut:輝き）の頭文字を取ったものです。

カラットはダイヤモンドの重さを表す単位で、カラット数が大きいほどサイズも大きくなり、希少性が高まるため価格も上がります。多くの婚約指輪では0.2ct～0.4ct未満のダイヤモンドが選ばれています。カラーは無色透明に近いほど評価が高く、クラリティは内包物や傷が少ないほど透明度が高いと判断されます。カットはダイヤモンドの輝きを左右する最も重要な要素であり、熟練の職人によって施されたカットは光を最大限に取り込み、美しい輝きを放ちます。

次に、リングの素材も価格に影響します。婚約指輪の素材はプラチナやゴールドが一般的で、希少性の高いプラチナは価格が高くなる傾向があります。また、リングの幅が太い、厚みがあるなど、使用する金属の量が多いほど価格は上がります。

最後に、指輪に施される細工の精巧さも価格に影響します。繊細な装飾や複雑なデザインが施された指輪は、その分だけ製造に手間がかかるため、価格が高くなることがあります。例えば、メインのダイヤモンド以外に小さなダイヤモンド（メレダイヤモンド）が使用されているデザインも、価格に影響を与える要素です。これらの要素を考慮しながら、ご自身の予算と好みに合わせて最適な婚約指輪を選ぶことが重要です。

予算で選ぶ婚約指輪

婚約指輪を選ぶ際、予算は重要な要素の一つです。ここでは、具体的な価格帯での選択肢や、お手頃価格で検討できる選択肢について詳しく解説します。

20万円台の婚約指輪

婚約指輪の予算として20万円台を検討している方は多く、実際に20万円から30万円未満の価格帯は、最も多くのカップルに選ばれているゾーンの一つです。この価格帯でも、品質の良い婚約指輪を見つけることは十分に可能です。例えば、地金部分にプラチナ950を使用し、0.2カラットから0.3カラット程度の高品質なダイヤモンドを組み合わせた指輪を購入することができます。 20万円台の婚約指輪は、シンプルなソリティアリングや、小粒のメレダイヤモンドがサイドにあしらわれたデザインが人気です。シンプルでありながらもダイヤモンドの輝きが際立つデザインが多く、普段使いもしやすいというメリットがあります。

また、結婚指輪との重ね付けを考慮したデザインも多く、将来的なコーディネートも楽しめます。憧れのハイブランドでも、20万円台から購入できる婚約指輪が存在します。例えば、ティファニーでは0.25カラットのダイヤモンドを使用したシンプルなデザインが20万円台から展開されており、ブランドにこだわりたい方にも手が届く選択肢となっています。ブルガリでも、内側にダイヤモンドをセットしたシンプルなリングが10万円台から用意されており、20万円台から購入できるデザインも複数存在します。この価格帯で婚約指輪を選ぶ際は、デザインや素材だけでなく、アフターサービスの充実度も確認することをおすすめします。サイズ直しやクリーニングなどのサービスが充実しているブランドを選ぶことで、長く安心して指輪を使用できるでしょう。

20万円台の予算であっても、お二人の想いを込めた素敵な婚約指輪を見つけることは十分に可能です。デザインのバリエーションも豊富なので、ぜひ実際に店舗で試着し、お二人のライフスタイルに合った指輪を選んでみてください。

お手頃価格で検討する選択肢

婚約指輪は高価な買い物というイメージがありますが、最近では比較的安い、手頃な価格で購入できる選択肢も増えています。予算を抑えたいと考える方には、以下のような方法がおすすめです。

まず、指輪の素材やダイヤモンドのカラット数を調整することで、価格を抑えることが可能です。例えば、プラチナではなくK18ゴールドを選ぶ、ダイヤモンドのカラット数を小さくするなどの選択肢があります。品質の高いダイヤモンドでも、0.2カラット前後のものを選べば価格を抑えつつ、十分な輝きを楽しめます。

次に、デザインをシンプルにすることも予算を抑えるポイントです。一粒ダイヤモンドのソリティアデザインは、シンプルでありながらもダイヤモンドの美しさが際立ち、長く愛用できる定番のデザインです。過度な装飾を避けることで、価格をリーズナブルに抑えつつも上質な印象を与えます。オンラインショップでの購入も、お手頃価格で検討する選択肢の一つです。実店舗を持たないオンラインショップは、運営コストを抑えられるため、比較的安い価格で提供されていることがあります。ただし、実物を見られないというデメリットもあるため、返品・交換のポリシーや信頼性を事前に確認することが重要です。

また、プロポーズ専用のリングを活用するのも賢い選択です。例えば、サイズ調整可能なシルバーリングにダイヤモンドを仮留めした「スマイルプロポーズリング」のような商品があります。プロポーズ後に二人で来店し、正式な婚約指輪のデザインや素材を選ぶことができるため、「サイズが合わない」「デザインが好みじゃない」といったリスクを避けつつ、予算を柔軟に調整できます。価格は16,500円とダイヤモンドの金額からとなるため、まずはお手頃にプロポーズしたい方におすすめです。その他、3万円台や5万円台、6万円台といったより手頃な価格帯の選択肢も存在します。これらの価格帯では、ダイヤモンドの代わりに別の宝石を選ぶ、またはメレダイヤモンドのみをあしらったデザインを選ぶなどの方法があります。

重要なのは、価格だけで判断するのではなく、お二人の納得のいく品質とデザインを見つけることです。婚約指輪は、金額の多寡にかかわらず、お二人の愛の証となるものです。無理のない予算で、心から満足できるお手頃な指輪を見つけましょう。

婚約指輪のデザインを選ぶ際は、日常的に着用したいのか、特別な日だけ着用したいのかによっても変わってきます。普段使いを重視するなら、衣類に引っかかりにくい埋め込み型のデザインや、シンプルなものを選ぶと良いでしょう。また、結婚指輪との重ね付けを考慮して、デザインやフォルムが統一されたセットリングを選ぶのもおすすめです。

実際に多くのデザインを試着し、お二人の指に馴染むか、全体のバランスはどうかなどを確認しながら、心から気に入るデザインを見つけることが大切です。

素材で選ぶ

婚約指輪のリングの素材は、その見た目の印象だけでなく、耐久性や変質変色のしやすさにも関わる重要な要素です。主にプラチナとゴールドが一般的ですが、それぞれに特徴があります。

プラチナは、その美しい白色の輝きと、変色しにくいという特性から、婚約指輪の素材として非常に人気があります。また、純度が高くても粘り気があるため、ダイヤモンドなどの宝石をしっかりと留めることができ、傷がつきにくいという耐久性も持ち合わせています。日本ではプラチナ900（Pt900）やプラチナ950（Pt950）が主流で、プラチナ950は95%が純プラチナで構成されており、より高い純度を求める方におすすめです。プラチナは希少性が高く、価格も比較的高くなる傾向にあります。

一方、ゴールドも婚約指輪の素材として広く選ばれています。ゴールドにはイエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドなど、様々なカラーバリエーションがあります。イエローゴールドは華やかで肌なじみが良く、ファッション性も高いため、カジュアルなスタイルを好む方に人気です。ピンクゴールドは銅を混ぜた合金で、柔らかなピンク色が特徴で、肌に優しく馴染みます。ホワイトゴールドは、ゴールドにパラジウムやニッケルなどを混ぜて白くしたもので、プラチナに似た白い輝きを持ちますが、ロジウムメッキを施しているため、使用に伴いメッキが剥がれて変色することがあります。ゴールドはプラチナに比べて価格が抑えられる傾向があり、デザインの幅も広がります。

素材を選ぶ際は、お相手の肌の色や普段身につけているアクセサリーの色との相性、そしてアレルギーの有無も考慮することが大切です。また、結婚指輪との重ね付けを考えている場合は、両方の指輪の素材や色味を合わせることで、より統一感のある美しいコーディネートが楽しめます。長く愛用するものだからこそ、見た目の好みだけでなく、素材の特性を理解し、後悔のない選択をすることが重要です。

ダイヤモンドの品質

婚約指輪の主役であるダイヤモンドは、その品質によって輝きや価格が大きく変わってきます。ダイヤモンドの品質は「4C」と呼ばれる世界共通の評価基準に基づいて判断されます。4Cとは、「Carat（カラット）」「Color（カラー）」「Clarity（クラリティ）」「Cut（カット）」の頭文字を取ったものです。

Carat（カラット）は、ダイヤモンドの「重さ」を表す単位であり、1カラットは0.2グラムに相当します。カラット数が大きいほどダイヤモンドのサイズも大きくなり、希少価値が高まるため価格も上昇します。婚約指輪では0.2カラットから0.4カラット未満のダイヤモンドが最も多く選ばれていますが、年収や予算に応じて0.5カラットや1カラットといった大粒のダイヤモンドを選ぶことも可能です。

Color（カラー）は、ダイヤモンドの「色」を表します。ダイヤモンドは無色透明に近いほど価値が高く、Dカラーが最高評価とされています。わずかな色の違いでも輝きに影響を与えるため、カラーグレードは重要な要素です。

Clarity（クラリティ）は、ダイヤモンドの「透明度」を示します。ダイヤモンドの内部に含まれる内包物（インクルージョン）や表面の傷（ブレミッシュ）の有無や大きさ、位置などを総合的に評価し、キズが少ないほど高い評価となります。

Cut（カット）は、ダイヤモンドの「輝き」を左右する最も重要な要素です。人間の手によって施される唯一の評価基準であり、ダイヤモンドのプロポーション（比率）とシンメトリー（対称性）、ポリッシュ（研磨）の精度によって評価されます。カットが優れているほど、ダイヤモンドが光を効率的に反射し、強い輝きを放ちます。特に、エクセレントカットやトリプルエクセレントといった評価の高いカットは、ダイヤモンドの魅力を最大限に引き出します。

これらの4Cのバランスを考慮しながら、予算に合わせて最適なダイヤモンドを選ぶことが、満足度の高い婚約指輪選びにつながります。特に30代のカップルは、デザインよりもダイヤモンドの品質、特にカットやクラリティを重視する傾向があります。

アフターサービスで選ぶ

婚約指輪は、一生に一度の特別な買い物であり、長く愛用するものです。そのため、購入後のアフターサービスの充実度も、指輪選びにおいて非常に重要なポイントとなります。

一般的なアフターサービスには、サイズ直し、クリーニング、傷のメンテナンス、刻印の追加などがあります。例えば、指のサイズは年齢や体調によって変化することがあるため、購入後にサイズ直しが必要になるケースも少なくありません。多くのブランドでは、購入後一定期間内や保証期間内であれば無料でサイズ直しを受け付けてくれる場合がありますが、有料となるケースや、デザインによってはサイズ直しが難しい場合もありますので、事前に確認が必要です。

日常的に着用する婚約指輪は、どうしても小傷がついたり、汚れが気になったりすることがあります。定期的なクリーニングやメンテナンスサービスが無料で受けられるブランドであれば、常に美しい輝きを保つことができます。また、ダイヤモンドがぐらついたり、石が外れたりするなどのトラブルに備えて、石留めなどの修理サービスについても確認しておきましょう。

刻印サービスも重要なアフターサービスの一つです。購入時には入れられなかった記念日やメッセージを後から追加できるサービスがあれば、指輪にさらなる思い出を刻むことができます。

ブランドによっては、保証書の発行や永久保証制度を設けているところもあります。これらの保証内容はブランドによって大きく異なるため、購入前にどのようなアフターサービスがあるのか、料金はかかるのか、期間はどれくらいかなどをしっかりと確認し、ご自身のニーズに合ったブランドを選ぶことが大切です。

また、全国展開しているブランドであれば、転居後も近くの店舗でサービスを受けられる利便性も考慮すると良いでしょう。アフターサービスが充実しているブランドを選ぶことで、婚約指輪をより長く、安心して愛用することができます。

Frequently Asked Questions

婚約指輪に関する疑問は尽きません。ここでは、多くの方が気になる「婚約指輪の金額の目安」「相場より安価な指輪について」「婚約指輪と結婚指輪の違い」という3つの質問について詳しく解説します。

「婚約指輪は給料3ヶ月分」というフレーズは、1970年代から80年代にかけてのデビアス社の広告キャンペーンによって広まったもので、現代の婚約指輪の平均購入金額は38.2万円であり、給料1～2ヶ月分がボリュームゾーンとなっています。婚約指輪は10万円台から用意しているショップも少なくありません。

婚約指輪は婚約の記念に贈る「永遠の愛の証」ともいえる指輪で、結婚指輪は結婚式の際に二人が交換するペアの指輪です。婚約指輪は男性から女性へ贈るもので、身につけるのも女性だけという役割の違いがあります。デザイン面では、婚約指輪は一粒のダイヤモンドを爪で留めるソリティアデザインが定番で、結婚指輪は普段使いしやすいように宝石などの装飾を控えたデザインが人気です。

給料３ヶ月分の真偽

婚約指輪は給料3ヶ月分という言葉を耳にしたことがある方は多いでしょう。しかし、これはかつて宝飾業界のプロモーションによって広まったキャッチコピーであり、現在の婚約指輪の相場とは大きくかけ離れています。

実際の婚約指輪の平均購入価格は、ゼクシィ結婚トレンド調査2023によると38.2万円、マイナビウエディングの調査では42.3万円とされており、約40万円前後が現在の相場です。

現在の20代後半の平均月収は約25万円ほどであることから、婚約指輪の現在の相場は給料1ヶ月半分程度が目安と言えるでしょう。

給料3ヶ月分という目安にとらわれすぎて、無理なローンを組んだり、生活を圧迫するほどの高額な指輪を購入する必要はありません。最も大切なのは、お二人の経済状況や価値観に合った予算を設定し、心から満足できる指輪を選ぶことです。婚約指輪は金額の多寡にかかわらず、お二人の愛の証であり、プロポーズの気持ちが込められたものです。高価な指輪を受け取った女性の中には、嬉しいと感じる一方で、高価すぎて身に着けるのに緊張するという意見もあります。

大切なのは、お相手への感謝と愛情を形にすることであり、その手段は金額だけではありません。お二人で十分に話し合い、納得のいく予算と指輪を選ぶことが、後悔のない婚約指輪選びにつながります。

相場より安価な指輪について

婚約指輪の平均相場が約40万円と言われる中で、「相場より安い指輪でも大丈夫なのだろうか」「安価な指輪を選ぶと後悔しないだろうか」と不安に感じる方もいるかもしれません。しかし、相場より安い婚約指輪を選ぶことは、決して悪いことではありません。大切なのは、価格よりも「お二人の気持ち」と「納得できる品質」です。

まず、相場より安い指輪が「ありえない」ということはありません。実際、20万円未満の婚約指輪を選んでいる人も一定数存在し、特に20代のカップルでは10万円未満の指輪を選ぶ割合も確認されています。

安価な指輪を選ぶ選択肢として、いくつかポイントがあります。一つは、ダイヤモンドのカラット数を抑えることです。カラット数が小さいほど価格は下がりますが、カットのグレードが高いダイヤモンドを選べば、小粒でも十分な輝きを放ちます。また、ダイヤモンドの代わりに別の宝石を選ぶ、またはメレダイヤモンドのみをあしらったデザインにすることで、価格を抑えることができます。

リングの素材も価格を左右する要素です。プラチナではなく、K18ゴールドを選ぶことで、予算を抑えながらも高品質な指輪を手に入れることが可能です。近年では、オンラインショップやオーダーメイド、手作りサービスなども充実しており、中間業者を介さないことで価格を抑えられるケースもあります。例えば、銀座ダイヤモンドシライシの「スマイルプロポーズリング」のように、プロポーズ時には手頃な仮のリングを渡し、後日二人でデザインを選ぶことで、予算内で納得のいく婚約指輪を完成させることも可能です。

相場より安い指輪を選ぶ場合でも、デザインの好みや普段のファッションに合うか、アフターサービスが充実しているかなどを確認することが重要です。安価だからといって品質が悪いわけではなく、選択肢を広げ、賢く選ぶことで、お二人の想いが詰まった素敵な婚約指輪を見つけることができるでしょう。一番大切なのは、贈る側の気持ちと、贈られる側の喜びであり、金額だけがその価値を決めるものではないことを理解しておきましょう。

婚約指輪と結婚指輪の違い

婚約指輪と結婚指輪は、どちらも結婚にまつわる大切な指輪ですが、それぞれに異なる意味と役割を持っています。

まず、婚約指輪は「婚約の証」として、男性が女性に贈る指輪です。プロポーズの際に渡されることが多く、「永遠の愛の証」や男性の結婚への決意を示すものとして位置づけられます。身に着けるのは女性のみが一般的で、ダイヤモンドが中央に輝くソリティア（一粒石）のデザインが定番とされています。婚約指輪の平均価格は、1本で約40万円前後と、結婚指輪に比べて高価な傾向があります。

一方、結婚指輪は「夫婦の証」として、結婚式の指輪交換の儀式で二人がお互いに贈り合うペアの指輪です。日常的に身に着けることを想定しているため、シンプルなデザインが多く、宝石などの装飾が控えめな傾向があります。耐久性やつけ心地の良さが重視され、プラチナやゴールドなどの素材が一般的です。結婚指輪の平均価格は、二人分で15万円から25万円程度と、婚約指輪よりも手頃な価格帯です。

着用シーンにも違いがあります。婚約指輪は婚約期間中に身に着けるのが一般的ですが、結婚後も特別な日や外出時などに着用することが可能です。近年では、結婚指輪と重ね付けできるようデザインされたセットリングも人気があり、日常的に両方を着用する人も増えています。結婚指輪は、結婚後は日常的に左手の薬指に着用し、既婚者であることを周囲に知らせる役割も担っています。

宝石についても、婚約指輪は大きなダイヤモンドをメインに飾ることが多いのに対し、結婚指輪は小粒のダイヤモンドを飾るか、あるいは宝石を飾らないシンプルなデザインが主流です。しかし、どちらの指輪もダイヤモンドが最も人気の宝石となっています。婚約指輪と結婚指輪はそれぞれ異なる意味と役割を持っていますが、どちらも二人の愛と絆を象徴する大切なものです。両方購入するかどうかは、お二人の価値観や予算によって自由に選択できます。近年は、婚約指輪と結婚指輪を兼ねた1本の指輪を「兼用」する人もいます。